オールグローヴ症候群にとっての胃ろう造設の価値

私は最近、オールグローヴ症候群の患者で、ホルモンのバランスの問題で20年間に30~50kgも体重が減った方に会いました。


副腎の問題(副腎のタブを参照)や甲状腺の機能不全によるものです。

副腎は結果として、低塩症候群(塩分やナトリウムイオンの不足)を引き起こします。塩分は甲状腺に不可欠な物です。オールグローヴ症候群の患者は時として、甲状腺に問題を起こします。甲状腺は知力の発達を促します。


甲状腺は体重を増加させ、副腎は体重を減らします。


患者を安定させる為に、Lille (フランス)の医師達はボタン式の胃ろうを造設する事を決めました。


添付の図を参照。


さらに、医師達は、管を使って、直接、胃に届くよう栄養分を注入しました。
患者は自分で栄養分の白い袋とつなげる事ができます。
ボタンの周囲の傷口は、銀の塩酸塩で消毒しなければなりません。

この患者は、我々がこの処置をしなければ、死に至っていたでしょう。


2011年11月9日更新

gastrostomie

一年後にこの患者(24歳)と彼の両親に会った時、この技術はもっと使いやすくなり(より小型化し、注入のエンジン音が小さくなる。)、より大きな効果が期待できる(週に1キロも体重が増し、夜中つながった状態で)など、技術が進んで来ていると話してました。
患者が依然として元気である事が分かりました。




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